俊彦窯で、長らく使用していた塩窯が少し調子が悪くなり、思うように焼き上がらならないことが増えてきました。
また剛も50才を越え、”自分がいつまでやきものが作れるか”と考えた際に、何十年後かの自分や次の世代がものづくりを続けれるように、窯をもう1基作ることにしました。

今まで使用していた塩窯

塩窯の中は、長年使用してきた釉薬たちが重なっています
今回は、焼成時間や熱効率の良さ、窯作りの時間を考慮して「イッテコイ窯」を作ります。

イッテコイ窯の構造イメージ
おそらく剛の人生の中で最後の築窯。
14年ぶりとなる作業のため、以前30代で築窯していた頃のようには体が動かないことに加え、12月から築窯を始め、3月の個展ではこの窯で焼いた作品を出展するというハードスケジュールのため「夫婦2人では完成までもっていけないのではないか?」と悩んでいたところ、以前窯出しの際に、トランクデザインさんに窯焼きの作業で人手が足りないことを相談していたことを思い出しました。
トランクデザインさんは、俊彦窯の作品販売やホームページのデザインをしていただいており、窯出しの立ち合いの際にも「窯出しのようなプライスレスな現場に立ち会うことができるなら、薪割りでも雑務でもなんでも手伝いますよ。」と仰ってくださいました。
思い切って相談したところ、今回の築窯の手伝いも快く引き受けてくださいました。
数回に分けてお手伝いに来ていただき、トランクデザインのスタッフさんに加えて、代表の堀内さんが講師を務める、地域での創造的な生き方を学ぶ「LIVE DESIGN SCHOOL」の生徒さんたちにも声をかけていただいてお手伝いに来てくださいました。
わざわざ県外の遠方からお手伝いに来てくださった方もいらっしゃり、大変助かりました。

それぞれの作業に分かれて、築窯していきます

休憩では、一緒に昼食を食べながら、制作中の映像経過を見る一コマも

3回ほどお手伝いに来ていただき、少しずつ窯らしくなってきました
体力的にもかなりきつい部分があるのですが、生田窯の窯作りから、代々築窯をしてきた血筋だからなのか、知恵を絞りながら汗水垂らす築窯は、やはり面白いです。
【俊彦窯のこれまでのものがたりについて、詳しくはこちら】
現在の築窯の様子は剛のインスタグラムでも随時発信していますので、よろしければご覧ください。
1月中には窯が完成し、初窯と作陶した作品を焼いていきます。
初窯での焼き上がりと、これからこの窯がどのように育っていくかが楽しみです。
3月の個展についてもまたお知らせします。